出版案


『社会科学実験に学ぶ "超"発想力』
 ちょい前にやたら流行った「○○力」シリーズとしてこんなのどうでしょうか。
 というのも、社会科学における*1実験は、調べたい影響とは別の影響をコントロールする必要があります。ですが、社会科学では自然科学のように簡単にコントロール環境を設計できない*2ので、研究者たちは、あれこれ頭をひねって色々な実験手法を編み出しています。
 たとえば、喫煙の効果を試すために、吸うグループと吸わないグループに分けたいわけですが、吸わない人に吸ってもらうことはできません。そこで、吸ってるグループに禁煙してもらって効果を試す、ということをしたそうです*3*4
 まぁこういう風な実験・リサーチ設計上の"工夫"を、発想力や思考力なんかとムリヤリ結びつけて、分類して、本にしたら、結構売れるんじゃないかなーと。社会科学の知見(有名なミルグラム服従実験の話とか)も多少得られますし。

*1:自然科学でも同じですが

*2:というと自然科学が簡単に環境を設計できるかのようですが、その辺は自然科学専門ではないのでわかりません…

*3:ただし、こうした実験手法の変更により、実際とは若干違った結果が出る可能性ももちろんあります。あくまで次善策です

*4:ハンス・ザイゼル『数字で語る』より