"アンフェアな"議論の落としどころとは(ただの悩みです)


 衛星放送で「ガイアの夜明け」の再放送を見ました。企業に切られちゃった非正規雇用者が、解雇を取り消せ、少なくとも議論に応じろ、という旨を申し入れて、その後、結局その申し入れは受け入れられなかった、という場面を映していました。その決定を受けて、クビになった人たちの代表者らしき青年が、「ガッカリ。これだけやったのに何も進んでない」的なことを言っていました。
 僕はそこで、「そりゃあ、あんたたちにとっての"進展"ってのは、"解雇を取り消してもらうこと"なんだから、それ以外のどんな結論も"進んでない"ってことになるでしょーよ」と思ったのです。




 同様の現象は、一方が他方を説得するための議論*1においてよく生じるように思います。共有された課題の解決策を模索する議論ではないので、どちらかにストレスが残るような結果でしか議論が終結しない、アンフェアな議論です。当事者は双方が、自分の意見はほとんど自明なくらい正しいと思っているので、論破できないのです。
 こういう時にどうやって落としどころを見つければいいんでしょうか?ただし、落としどころといっても、友好関係の維持を優先して全く建設的でないような結論ではダメです。双方が納得でき、かつ成長できるような結論が良いのです。




 今月はこれを考えながら生活してみようと思います。

*1:あなたのこんなトコがダメよ!みたいな喧嘩とか